2021年8月14日に、テレビ宮崎とOrange株式会社主催で行われた「おうちソクたび“北村諒とじょじょんよかとこ旅気分”」。2.5次元俳優の北村諒さんをゲストに招き、視聴者とともにオンラインで宮崎県小林市の名所を巡るというもの。配信ではイベント参加型ライブ配信『LIVEPARK(ライブパーク)』をご使用いただきました。
参加者の反応や使って感じたLIVEPARKならではの良さを、テレビ宮崎の谷之木さん、河野さん、壹岐さんに伺いました。
――今回LIVEPARKを使って配信された「おうちソクたび“北村諒とじょじょんよかとこ旅気分”」はどのような企画なのでしょうか。
壹岐さん orange株式会社さんのサービスで「おうちソクたび」という、旅先の旬のごちそうなどが詰まった箱が届き、ライブ配信や旅のしおりでその土地の旅行気分を楽しめるサービスがあります。
テレビ宮崎ではコロナ禍で遠距離の旅行が難しくなったなかでも宮崎県の魅力を伝えられればと、宮崎交通さんと協力しながら「おうちソクたび」のフォーマットで、オンラインで宮崎県の観光名所をめぐるバスツアーを開催してきました。
今回はその5回目としてゲストに2.5次元俳優の北村諒さんをお招きし、ファンの皆さんをターゲットに展開した企画になります。
――今回、LIVEPARKを選んだ経緯や背景について教えてください。
壹岐さん LIVEPARKさんを利用させていただいたのは今回が2回目になります。
以前は別の配信ツールを使っていたのですが、視聴者からチャットで反応があっても、配信側からリアクションを返すことができず、ほぼ一方通行の配信になっていたのが悩みでした。どうやったら配信側と視聴者が相互にコミュニケーションを取れるのか。そして、いかに生の時間を共有している感覚を持ってもらえるか、没入感の演出が課題となっていたのです。
その点、LIVEPARKには、アンケートやクイズ、画面タップなど多彩な機能が搭載されており、参加者と配信側がリアルタイムでコミュニケーションをとれる点が大きな魅力でした。
――今回はLIVEPARKのどのような機能を使われましたか?
壹岐さん クイズ機能、アンケート機能、連打チャレンジ機能の3つをそれぞれ1回ずつ利用しました。
壹岐さん 今回は1時間半の配信でしたが、一方的な発信では見ている方も途中で飽きてしまいます。没入感を高めるべく視聴者がリアクションをとれる機能を使ってみて、シンプルに「参加者様のリアクションがいい!」と感じました。
一番盛り上がったのは、スマホ画面をタップしておこなう「連打チャレンジ機能」ですね。番組内で、連打目標を達成すると北村さんから「星空の下、恋人に向けた甘いおやすみセリフゲット!」というミッションを実施したんです。1万タップを目標にしていたのですが、実際はなんと倍の2万タップ以上を記録しました。ゲストの北村さんも配信スタッフも驚きの結果でした。
ファンの皆さんが想像以上にタップしてくださり、プログラムの中でも一番盛り上がったシーンですね。配信側と視聴者の一体感も高まり、双方向のコミュニケーションが実現できた印象的な場面でした。
壹岐さん 今回の企画では、配信前に視聴者の自宅に宮崎県の名産品を送付し、配信中で紹介される商品をゲストといっしょに食べて楽しむことができるんです。そこで紹介した商品があまりに好評で、配信中のコメントで「これどこで買えるんですか」という声が次々に寄せられました。
LIVEPARKにはライブコマース機能も搭載されているので、その場で商品のリンクを作成して視聴者にご案内しました。コメントで「購入したよ」なんて声もいただいて、リアルタイムでニーズに合わせたリアクションをとれるのは驚きでしたね。
河野さん 反響を受けて、商品のみをもう一度購入できる「おかわりプラン」を用意したんですが翌週には完売していました。当初想定していませんでしたが、コマースと連動できたのはうれしい効果のひとつですね。商品ご提供元様からも喜んでいただけました。
読者が互いに「これおいしい!」とコメントし合えるのも、同じ場所を共有する感覚を高めているように思います。「今年のふるさと納税は宮崎県にします」というコメントもいただいて、そうしたふるさと納税に結びつくような配信内容もアリなのかも、と考えています。
――LIVEPARKを使用されて、当初の目的は達成できましたか。
壹岐さん 我々の目指す番組の形が、とてもいい形で実現できたように思います。今までは画質に関してのご意見は何度かいただいていたんですが、LIVEPARKでは画質もすごくきれいで問い合わせをいただくことが少なくなりました。制作側では改善したくても関与の難しい部分だったのでとてもありがたいですね。
河野さん 双方向のコミュニケーションが密にとれる分、ゲストのいろんな顔が引き出せるというのも振り返って大きな利点だったと思います。今回の配信でもゲストのリアクションに関して満足度は高かったです。
――今後LIVEPARKを使って試したいこと、チャレンジしたいことはありますか。
谷之木さん 視聴者のアクションによってゲストの普段見られない顔を引き出せる点は、今以上に番組作りでも工夫できるんじゃないかと思っています。LIVEPARKではアンケート機能やクイズ機能、タップチャレンジ機能などを目的に応じてカスタマイズできるので、企画内容やゲストによって機能をタップだけに特化してみるとか、視聴者にもっと喜んでもらえるようにいろいろ試してみたいですね。
壹岐さん 今回の企画は今後もLIVEPARKを使用して継続していくつもりです。最終的にはコロナ禍が明けたときに、実際に足を運ぶきっかけになって欲しいという願いがあります。そのためにも、今後はより観光地とリンクできるような方法を考えたいです。例えば、ステッカーを配って、聖地巡礼のように「ソクたび巡礼」ができたらいいですね。
また、地上波とのコラボもしてみたいですね。テレビ宮崎の視聴者の90%以上は宮崎県の方です。地上波で放送した場所を番組に盛り込んだりして、県内の人にも楽しんでもらえる企画も行ってみたいと考えています。
河野さん あと、ANAとのコラボもやってみたいですね。
壹岐さん そうですね。飛行機や鉄道など、特定のジャンルに詳しいマニアや専門家の方々も巻き込んで行けたらいいなと思っています。いろいろな企業さん、ジャンルの方とのコラボが可能な企画だと感じているので、何ができるか開拓していきたいですね。